「がん」という病気は人生を一変させてしまう深刻な病です。
そして、誰しもが生涯の中で2人に1人の割合で「がん」になるリスクを抱えています。
それがひとたび現実のものとして訪れてしまった場合、望むならば治りたいと願うのは当然の心情です。
しかし場合によっては治すことが難しい状況で発見されることもあるでしょう。
「がん」という病気は不確かなことが多く、最善を尽くしても必ずしも期待通りの結果に至らないことが少なくありません。
絶対確実な治療やゼロリスクなどもありません。
一方で、いつまでたっても医学や医療をしっかり理解できないメディアの問題も然り、思考停止から脱却できない病理を背景として健全ながん医療をイタズラに妨げる厄介な思考破綻がこの国にはいたるところに見え隠れしています。
だからこそ、巷にはびこる “エセ医学” に対して批判的吟味ができる健全な思考が必要だ、とあらためて提言をさせていただきたいと思います。