私たちの演じる『おとしよりととりまく人たち』では、ありふれた日常生活にわき起こるそれぞれの感情を表現します。寸劇を見る人たちがキャストの誰かに共感できたり、結末にホッとできたり、さらには家に帰ってから寸劇を話題にしてもらえるとうれしいです。そして「見てくれた人たちがやさしい気持ちになれたらいいなあ」と思って演じています。
スマイル劇団は『人としての認知症』を、むずかしい言葉は使わずにみなさんに伝える努力をしています。私たちは専門家集団ではあるけれど、広くみなさんに伝えるためには専門用語ではないと感じています。したがって、支援する側も含めた『日常生活にわき起こるそれぞれの感情』を表現し、そこから理解を進めていくために、平易な言葉を活用できる「寸劇」を手段としています。
そんなことから私たちは『人としての認知症』を伝えるために、知識として理解を進めるだけではない、感情的な理解をキーワードとした寸劇に私たちの思いを込めていきたいのです。