146.『「数字で考える」は武器になる』書評

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社会医療人の星

本書は著者がリクルート時代、

社内の「メディアの学校」で連続講義していた

『数字の読み方・考え方』講座がベースになっています。

受講者の満足度によって淘汰されていく講座群において

11年間も人気講座であり続けたそうです。

あのリクルートの猛者たちが

こぞって受講したという事実だけでも興味津々です。

率直な感想としては、「とにかく分かりやすい!」の一言です。

11年間のインタラクティブな講義はさすがで、

相当に内容が練り込まれているらしく、

スイスイと頭に入ってきます。

読んでいるうちに、加速してくる感覚を久しぶりに覚えました。

それくらい、引き込まれてしまいます。

読者はあっという間に読了し、知恵満載の御馳走に満足することでしょう。

「Speed is Power」

本書で最も感動した言葉です。

平たく表現すると、

「スピードを上げると、『あなたの仕事の力』になる」ということなのです。

「仕事が速い」ことは人を感動させると著者は言います。

「仕事が早い」ことも同様だと思います。

では、それを体現するにはどうしたら良いのでしょう?

ネタバレにならない範囲で列記してみます。

  • 「因数分解」:「納期+工数」
  • 「ROI思考」:ROIによる優先順位、フェルミ推定
  • 「仮説思考」:良いシナリオ➡分かりやすい説明(比較)➡態度変容
  • 数字の読み方に関しては、「平均的な人」なんて存在しないという指摘に激しく同意!!
  • 平均と分散:両者を念頭にデータを見ることが大切
  • 数字で考える➡四則演算で良い(充分!)
  • 固定費と変動費:経営者の視点=固定費を下げる、変動費を好む
  • その費用は投資か、コストか?
  • 「2軸思考」:応用範囲が広く、今後、様々に使えそう
  • ピケティ r>g (r:資本収益率  g:経済成長率)
  • タイムマネジメント Day 0, Day 1, Day 30, Day 100
  • 自己紹介に数字を入れること
  • アウフヘーベン
  • 「3つあります」の原則
  • 6Σ:100万個に2、3個のミス 
  • ミスをゼロにするのには多大な努力とコストが必要になる
    そんなことは考えなくてよい(顧客も望んでいない)

最後半に差し掛かったところで

いきなり、私の名前が飛び込んできました。

「人生ラスト10年問題」「ラスト10年の3つの節目」「筋肉の大切さ」「歩くことの重要性(医歩)」など

全く予想していなかったので、本当に驚きました。

不意に世に認められ表彰されたような感じで、とても気持ちが昂りました。

有り難いことです。中尾さん、有り難うございます。

ついでに申し上げると、

同じ著者による『KPIマネジメント』もお薦めです。

KPIマネジメント

KPIマネジメント

KPIとは、Key Performance Indicator の略で

マネジャーなら誰でも知っているキーワードですが、

表面的に知っているだけで、実ビジネスには活かしきれていないことが多いと思います。

読後は、それをきっと思い知ることでしょう。

しかも、こちらも非常に分かりやすく、すんなりと頭に入ってきます。

挿絵が非常に工夫されており、伝えるための知恵満載といった感じです。

  • KGI(Key Goal Indicator)=最終的な目標数値
  • CSF(Critical Success Factor)=最重要プロセス
  • KPI(Key Performance Indicator)=最重要プロセスの目標値

この3者の違いと関係性を押さえながら読み進めると良いでしょう。

最後に、謎の勉強会:TTP(徹底的にパクる)勉強会での秘蔵写真でーす。

著者 中尾隆一郎氏(中央左)とパチリ

著者 中尾隆一郎氏(中央左)とパチリ