219. 医歩映画『けものみち』

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社会医療人の星

Readyforのクラウドファンディングのご支援で昨年末に製作が始まった、

メディカルウォーキング(医歩)の映画が完成しました。

1,2月に松戸市でロケを敢行し、無事収録が終わったのも束の間、

その後、コロナ禍によって編集作業が大幅に遅れてしまいました。

ご支援いただいた皆様には完成が遅れましたことを深くお詫び申し上げます。

映画のエンドロールに紹介されますが、

ここでも感謝を込めて掲載したいと思います。

温かいご支援、有り難うございました。

医歩映画エンドロール

また、少ない予算でありながら、本格的な映画に仕上げてくれた

岩﨑敢志 監督をはじめとする映画美学校の有志のスタッフの皆様に感謝いたします。

完成を記念して、映画試写会を開催したと思いますが、

あいにくコロナ禍のため、現状ではオンライン試写会にせざるを得ません。

一部の映画スタッフだけリアルに集まり、上映会と座談会を企画しています。

その模様をクラファン支援者にはZOOM参加で座談会にご参加いただき、

その他の視聴希望者にはYoutube配信でお楽しみいただきたいと考えています。

気になる日時ですが、

2020年8月9日(日)13:30~ を予定しています。

映画が1時間、その後の座談会を40分ほど予定しています。

トータル2時間弱と見ておいてください。

日曜日の貴重な時間帯だと思いますが、

是非ご覧ください。宜しくお願いします。

さて、肝心の映画の中身ですが、

医歩の活動を紹介するプロモーションなどではありません。

自分たちの活動をPRするだけの手前味噌の映像では、

せっかくご支援いただいた皆様に申し開きが立ちません。

そこで、製作人と監督が編み出した手法は、

一つの時代を反映した物語りを書き下ろし、

その主人公たちが、医歩に様々な形でかかわっているという設定です。

ですから、超高齢社会の人生ラスト10年問題や通いの場の重要性などが

登場人物の会話から間接的に伝わるようになっています。

とても上質な表現手段だと思いました。

舞台は、超高齢社会のコミュニティにおいて住民の健康や幸せを如何に支えていくかを研究している大学教授とゼミ生が

地域の高齢者を対象に医歩の活動をしていくところから始まります。

主人公の女子大生と一人の独身高齢女性の出会いから物語が深く進展していきます。

ネタバレになりますので、詳しくは触れませんが、

大学生、高齢者、外国人、様々な指向を持つ人たちが登場し、出会っていきます。

医歩が取り上げられているのは、前半の3分の1程度です。

それで充分です。

医歩の良さはしっかりと映画の中に織り込まれていると感じました。

ちなみに私も、1秒ほどですが

大役で映画に出させていただきました。

映画を観る人は探してください。きっと笑うはずです。

映画『けものみち』視聴後の個人的な感想ですが、

「自分らしく生きること」の大切さを想いました。

With コロナ社会、Postコロナ社会において、

多くの人が「いかに生きるか?」を自問していることでしょう。

私もずっと考えています。

コロナ禍がこれまでのやり方を完全否定し、

新しい時代に突き進むことを半ば暴力的に強制してきました。

抗うことは出来そうにありません。

コロナ禍と今後のウィルス禍が私たちに求めているのは、

SDGsが謳う、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」社会なのでしょう。

それを各人が、自分らしいのスタイルで実現していけばよいのです。

皆が同じ方向を向く必要はありません。

環境や状況の変化への対応力が進化の要だという誤った解釈があります。

変化できることが進化上の重要戦略ではありません。

その種が、集団が、はじめから多様性を有していることこそが進化の要です。

「自分らしく生きること」の出来る人たちが多様性そのものなのです。

各人が「自分らしく生きること」が出来る社会は、

多様性と全体としてのレジリエンスを獲得し、

みんなが みんなで 健康になる」社会に繋がっていくのだと思います。

そう、「みんなが みんなで 健康になる」社会を実現したいものです。

そのために、

本日が最終日のクラウドファンディングに、是非ご協力ください(7/22 24:00まで)。

(結局のところ、やはりこれが言いたかった!?)

達成まで、もう少しのところまで来ています。

何卒、宜しくお願い致します。

(2020年7月22日)