MEDプレゼンは社会医療人養成ギブスである
先週、MEDプレゼン 2016 在宅医療を開催しました(2016年5月22日)。
その開催にちなみ、今週はMEDプレゼンについて説明したいと思います。
世界的プレゼン・イベントTED Conferenceをご存知でしょうか?
カナダのバンクーバーで毎年開催され、
世界中の叡智が集結する場となっています。
その動画がインターネット上に無料公開されたことで
昨今のプレゼン・ブームが巻き起こりました。
TEDの語源はTechnology Entertainment Designであり、
TEDがプレゼン世界に新風を吹き込みました。
命を宿らせたのです。
ideas worth spreadingのスローガンのもと
革新的なアイディアから世界を変えていけるのだという
強烈なメッセージを発し続けています。
TEDの存在を知ったとき、私は医療界のみならず、
産業界、教育界、スポーツ界などあらゆる分野で
TEDのようなプレゼン・イベントが開催されるようになるだろうと直感しました。
そこで、一般社団法人チーム医療フォーラム発足以来、
毎年、医療の分野におけるプレゼン・イベントを開催してきたのです。
当初は「チーム医療推進全国会議」と銘打って東京ビッグサイトで開催していましたが、
4年前からTED×Tokyoの発祥の地である日本科学未来館に場所を移し、
名称もMEDプレゼンに移行しました。
そうして、今のスタイルに定着させていったのです。
ご参加いただいた皆様の共感の輪が広がって
チーム医療フォーラムの宝ともいうべきイベントに育ってくれました。
さて、MEDプレゼンを主催してきて、一つの嬉しい発見がありました。
それは、MEDプレゼンによる成長プロセスです。
人はまず、オーディエンスとしてMEDプレゼンに参加します。
そのオーディエンスの立場を経て、プレゼンターになる方が出てきます。
その確率は数パーセントに過ぎないのですが、確実な流れです。
そして、さらに少ない確率ではありますが、
プレゼンターの中から
MEDプレゼンの地方開催を行うオーガナイザーが生まれてくるのです。
オーディエンス→プレゼンター→オーガナイザー
これは、プレゼンによる成長プロセスといえます。
本当に新鮮な発見でした。
このプロセスを経て、仙台、秋田、北陸の地方開催が可能になったのです。
プレゼンターはオーディエンスの立場の人より、
また、オーガナイザーはプレゼンターの人より
大変な体験をさせられる訳ですが、その分、成長も計り知れません。
この成長のプロセスを私はこの目で見てきただけに確信しています。
この潮流は日本中に広がるはずです。
考えただけでもワクワクしてきます。
常々、私は社会医療人の発掘、支援を心掛けていますが、
MEDプレゼンは、社会医療人のための成長プロセスをもたらすと信じています。
そう、MEDプレゼンは社会医療人養成ギブス(←古い!?)なのです。
ぜひ皆さん、
次回 2016年10月16日のMEDプレゼン2016にご参加ください。
そして、社会医療人として 共に成長していきましょう!
どうぞ、宜しくお願いします。
http://tunagaru.org/akiyama-essay/01