メルマガ読者の皆さんは、月刊誌『致知』をご存知でしょうか?
書店販売はしていないにもかかわらず、
定期購読者が11万人以上もいるという驚異的な雑誌です。
昭和53年(1978)の創刊ですから、38年の歴史を有することになります。
チーム医療フォーラムの季刊誌『ツ・ナ・ガ・ル』も
医療界の『致知』のようになりたいと創刊時から思ってきました。
今週は、この『致知』を紹介したいと思います。
『致知』という名前は『大学』にある「格物致知(かくぶつちち)」に由来します。
とかく現代人は、知識や情報にばかりとらわれがちですが、
人間本来の叡智とは、実際に物事にぶつかり体験することによって初めて生きる力になると私たちは考えています。
実践を通して本物の叡智を身につける、
という意味を込めて、誌名を『致知』と名付けました。
「いつの時代にも仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。
そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう。」
これが、創刊理念です。
『ツ・ナ・ガ・ル』であれば、
「いつの時代にも“いのち”の問題に真剣に取り組んでいる人はいる。
そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう。」
ということになるでしょう。
このような骨太の雑誌は長続きしないのが常でしょう。
かなり前の『プレジデント』も骨太の人間学をテーマにした雑誌でしたが
今ではすっかり大衆化してしまい、
全く別物に変化してしまいました。
発行部数は伸びたでしょうが、
古くからの少なからぬファンを失ったことも確かです。
良い悪いは別にして、
『ツ・ナ・ガ・ル』はやはり『致知』路線でいきたいと思います。
そうでなければ、発行している意味が無くなってしまうと考えています。
毎号、心して読んでいるのが「巻頭の言葉」と
目次の後に続く藤尾秀昭 社長のページです。
特集の最初に位置付けられるこのページは
正に、切れば血が出るような文章です。
この文章を読むだけでも、購読の価値はあると私は思っています。
それぐらい覚悟の定まった文章です。
藤尾社長は、昭和53年の創刊の翌年に編集長に就任されています。
『致知』の歴史は、藤尾秀昭氏の人生そのものといって良いでしょう。
お会いしたことはありませんが、
人物に違いありません。間違いないです。
そして、この雑誌に取り上げられる人々の存在が
私には嬉しくて仕方がありません。
日本には、たくさんの素晴らしき先達がいたし、
今現在もその精神、伝統が引き継がれていることを
この雑誌が教えてくれます。
そして、何よりも
こんな硬派な雑誌を支えている読者が
11万人以上もいることが嬉しくてなりません。
若者に限らず、国民の活字離れが指摘されて久しいですが、
「日本も捨てたもんじゃない!」と強く思います。
ですから、
『ツ・ナ・ガ・ル』も大丈夫と、私は信じています。
ますは、メルマガで『致知』の味見をしてみてはいかがでしょう?
かといって、このメルマガ登録を解除してはイケマセンよ(くれぐれも)。