85. ベートーヴェン・振るマラソン

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社会医療人の星

大晦日はフルマラソンに参加してきました。

もちろん、42.195キロを走った訳ではありません。

東京文化会館で毎年開催される恒例の

ベートーヴェン全交響曲連続演奏会に行ってきました。

炎の指揮者 コバケンからの学びを報告します。

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明けましておめでとうございます。

チーム医療フォーラムを今年もよろしくお願いします。

さて、皆さんは大晦日をどのように過ごされましたか?

冒頭に書きましたが、

私は、小林研一郎(愛称は「(炎の)コバケン」)指揮による

ベートーヴェン全交響曲連続演奏会に行ってきました。

12/31 12時開場、13時開演

何と、終了は23時55分の予定です。

9つの交響曲をコバケンさんが一人で指揮していくのです。

コバケンさんの前は、岩城宏之さんが務められ、

一人で連続指揮をするという暴挙(?)を始めたのも岩城さんだそうです。

こんな無茶な企画を考える方も凄いし、

参加する方も相当な覚悟が必要です(私も覚悟して臨みました)。

ちなみにチケットは完売でした。

私もチーム医療フォーラムで様々なイベントを企画しますが、

このような大胆な企画も有り!だと実感しました。

(だって、指揮者のコバケンさんは77歳ですよ)

さて、クラシックの熱狂的ファンでもない私が

何故、このようなコンサートに足を運ぶのでしょう?

それは、「アイディア出し」のためです。

私にとっては、クラシックのコンサート会場は創発の場なのです。

なまじクラシックに詳しければ、熱心に聴き入ってしまうのでしょうが、

楽譜も読めない私には、瞑想に近い状態がもたらされるのです

(実は、半分、寝ている時もあります)。

最近流行りのマインドフルネスに近いのかもしれません。

心地よい静寂さの中で、世の中を良くするためのアイディアを

ゆる~く、考えるのです。

日頃の喧騒から離れた、贅沢な時間です。

今回は11時間の長丁場で、チケット代も奮発しましたから、

必ず、素晴らしいアイディアが浮かぶはずと意気込んでいました。

結果はと言いますと、それなりにアイディアは浮かんだのですが、

それ以上に、コバケンさんの姿に感得するものがありました。

オケに食い入るように中腰になり、

時に、重低音の唸り声を出しながらの指揮ぶりに圧倒されました。

演奏も素晴らしかったです。

それもそのはず、N饗のコンマス篠崎史紀さんをはじめとする錚々たるメンバーでした。

余談ですが、弦楽器は通しでこの厳しい任務を果たせるそうですが、

管弦楽は無理なのだそうです。

そのため2組分のオケスタッフがこの日のために参集しているそうです。

五番、六番の演奏は素晴らしかったです。

七番も八番も感動的でした(八番は初めて聴いたにもかかわらず…)。

ベートーヴェンの偉大さを再認識しました。

どの交響曲も個性的であり、独自の世界観を有していました。

これだけの曲のバリエーションを創作できる能力に圧倒されました。

そして、九番

究極でした。

究極の人間賛歌です。

合唱が聴こえてきたときには「人間って、本当に素晴らしい!」と実感しました。

コバケンの背中に炎を見るような想いがしました。

疲れを全く感じさせない、入魂の演奏でした。

むしろ、九番にピークを持ってくるプロの演出に感動しました。

コバケン、ベートーヴェン 恐るべし。

大晦日の夜に、情熱の種を植え付けられたような気がします。

実りある一年にしていこうと思います。

皆様にとっても、素晴らしき一年になりますように…。