先の日曜、7月30日に
生活を支える看護師の会 一般社団法人設立報告会 に参加してきました。
事前に満員御礼になる盛況ぶりで、活気に満ちたイベントとなりました。
今後、同様の法人設立、報告会を企画する人の参考になると思いますので
プログラムを載せておきます。
【プログラム】
1、一般社団法人設立報告 2、講演 3、ワークショップ 4、講評
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小林悦子 会長の60分の講演は、意的にも情的にも素晴らしく、
非常に惹きつけられました。
スタッフからボスと慕われ、とても頼もしい存在でした。
講演後のワークショップにも主催者の工夫を感じました。
6人毎のグループに分かれてディスカッションをして、
その後に全体シェアをするというものでしたが、
当事者意識を生み出す良い手法だったと思います。
最後に入会のご案内があり、多くの方が会員になられました。
そして、イベント終了後には恒例の懇親会があり、
有意義なネットワーキングタイムとなりました。
話は変わりますが、「ツ・ナ・ガ・ル」27号が完成しました。
特集の扱いに難渋したため、発行が大幅に遅れていました。
その分、かなり読み応えのある特集になったと自負しています。
その特集テーマは、「競合と補完」です。
物事や人間同士の関係性には、競合と補完の2種類があると言われます。
極論としては、この2通りしか無いともいえます。
一般的に、物事を進展させるには競合や競争が必要とされます。
医療の質を向上させるのにも、
様々な職種に分業し、それぞれが競合するようにさせることが大切です。
病院同士も機能分化を進めることで、地域医療の質が向上します。
これまでは、多くの分野で、産業で、
競合や分業によって進歩が遂げられてきたのです。
看護の世界でもこの競合や分業のパターンが活きています。
様々な分野の認定ナースが誕生し、
特定行為の出来る看護師も活躍しています。
この流れは決して間違った方向ではありません。
今後も大切にしていかなければならない流れです。
冒頭の「生活を支える看護師の会」に話を戻しましょう。
いま何故、このような看護師の会が必要なのでしょうか?
これは、競合からは生まれてこない発想です。
「補完」からの発想なのだと思うのです。
時代は、進歩を牽引する競合から
中庸を導き出す補完に主座を譲ったのだと思います。
医療界に限らず、多くの分野で競合から補完へのシフトが進むことでしょう。
そして、医療界においては、看護師がその首謀者となるのだと思います。
私が、一般社団法人 生活を支える看護師の会の設立を知ったとき
看護界が競合(分業)の時代を経て、
いよいよ補完の時代を迎えるのだなと予感しました。
補完は成熟した精神から生まれます。
あるいは補完のスタイルを身に付けることで
益々、成熟へと向かうのでしょう。
今後の生活を支える看護師の会、看護界に期待したいと思います。
「ツ・ナ・ガ・ル」は、
いのちを問い続ける人に向けた真剣勝負の雑誌です。
新しい時代の流れを察知し、問題提起を続けることが使命と心得ています。
分かる人には分かる、(独善ではない)孤高の雑誌を目指しています。
ここからはちょっと宣伝です。
その「ツ・ナ・ガ・ル」は、チーム医療フォーラム サポーターに
もれなく送付されます(本号は来週末までに届くはずです)。
気になられた方は、こちらをどうぞ。
2017年8月2日