17.「ソーシャル・インパクト」

社会医療人の星

チーム医療フォーラムの恒例行事 MEDプレゼン2016を10月16日に開催します。

今年も自薦プレゼンターを募集しました。

9/11深夜を締め切りとし、急遽選考委員会を開き、6名のプレゼンターを決定しました。

午前は自薦プレゼンター6人が

午後は、私がセレクトした10人のメインプレゼンターがご登壇されます。

参加する医療を提唱するチーム医療フォーラムですので、

プレゼンターの選考上、医療従事者以外の方々を重視しているのはいうまでもありません。

もう一つの選考の基準

それはソーシャル・インパクトです。

MEDプレゼンはTEDトークを意識して始めたイベントであることを以前に説明しました。

(02.「MEDプレゼンは社会医療人養成ギブスである」)

ただ、MEDプレゼンはTEDトークを越えたいと考えています。

世界規模のリーダーたちがこぞって登壇し、

高額の参加費を払って世界中の有識者が聴衆として参加する

TEDの規模に伍するのは容易ではありません。

規模で超えたいと思っているわけではありません。

TEDの精神は、Ideas worth spreadingに込められていると思います。

新しい価値あるアイデアを世に広める上でTEDの果たしてきた役割は大きく

これからもその貢献は続くのだと思います。

素晴らしいイベントだと思います。文化とさえ言えるのかもしれません。

TEDカンファレンス

さて、MEDプレゼンはと言いますと、何を以って「出藍の誉れ」を為そうとするのか?

それが、ソーシャル・インパクトなのです。

ソーシャル・インパクトこそ、MEDプレゼンの眼目です。

それを以って、実はTEDのIdeas worth spreadingを超えようと意気込んでいるのです。

社会変革に関して、手前味噌ではありますが

拙著『医療システムのモジュール化』より引用致します。

医療の複雑化への対処としてのモジュール化の施策が日本の医療界に即座に劇的なインパクトを与えるわけではないと承知している。春田は長年の経済政策や国土計画策定の経験から、改革への取り組みを一心不乱に10年続けたとしても全体の1%を変えるのが限界であると述べている。我々が変えようとしている現在は、今だけのものではなく、あらゆる過去の集積によって織りなされて存在している。その現在に過去の事実を分析、研究して導き出された施策によって改革がなされるわけである。それは過去の集積物である現在に少しだけ新しい不純物を加えた施策で希釈する試みである。過去からの完全な離脱は許されてはおらず、どんなに大胆な改革を為そうとも社会が安泰でいられるのは過去との連続性の故であろう。

10年で1%しか変えることができないと認識してみると、大事業の完成に10年、20年はおろか、50年、100年を要する理由が納得できる。しかし一方で改革の方向性が正しければ過去との連続性の故にさらに50年、100年の潮流を生み出し有効性を発揮し続けるのである。この一歩が100年の道に通じるかもしれないという期待感を以って医療のモジュール化およびアーキテクチャ構築に取り組んでいきたいと考えている。

『医療システムのモジュール化』

『医療システムのモジュール化』pp.177-17

ここで強調しておきたかったのは、社会変革の難しさです。

社会変革とは、50mプールに赤インクをスポイトで1滴ずつ垂らしていって

やがてプール全体を赤色に変えるようなものだと私はイメージしています。

気の遠くなるような遅々たる歩みではありますが、

そこには赤一色という確固たる方針が必須となります。

社会変革の実際の効果をソーシャル・インパクトというのであれば、

その1滴の赤インクの

濃度に注力しなければなりません。

MEDプレゼンのプレゼンターのお一人おひとりが、赤インクの1滴なのです。

今回も、その濃度にはこだわったつもりです。

そして、50mプールは、社会全体であり

あるいは当日参加される皆さんなのかもしれません。

ソーシャル・インパクトを体感すべく、

是非ご参加ください。宜しくお願いします。

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