41.「WAVES(社会栄養学)の対象者数」

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社会医療人の星

前回紹介しましたWAVES JSPENは無事終了しました。

というより大成功でした。

岡山メンバーの尽力によるものです。

本当に有り難うございました。

*WAVES:We Are Very Educators for Societyの略
東口髙志 藤田保健衛生大学医学部教授(JSPEN理事長)が提唱している超高齢社会をより良きものにしていくための社会貢献事業

今週もWAVESがテーマです。

提唱者である東口教授は、社会栄養学という表現もされます。

超高齢社会において、栄養学はさらなる進化を遂げなければならないと主張されています。

ここ数十年は、健常人がより健康になるための栄養学(第一世代)から、

患者のための栄養学、すなわち臨床栄養学(病態栄養学)への進化がありました(第二世代)。

そして今、第一世代、第二世代の栄養学を以ってしても解決できない、

高齢者の低栄養問題に対応していくために第三世代の栄養学が必要になっているのです。

ではここで、WAVESの対象者数について考えてみましょう。

病院内でのNST(栄養サポートチーム)の対象者は

まず、入院中の数百人の患者さんたちです。

栄養のスクリーニングを掛けて、低栄養者を抽出していきますから

実際のNST回診で対応する数は数十人に絞り込まれるはずです。

一方、WAVESにおいては、その数は桁が5つほど違ってきます。

現在、日本における65歳の高齢者の数は約3500万人です。

そのうち80歳以上は1000万人、

85歳以上は500万人です。

平成26年国民健康・栄養調査(2016年4月20日公表)の高齢者のBMI調査結果と

最新の総務省統計局データ(平成28年12月1日現在)から算出すると

BMI<18.5の高齢者は、かなり少なく見積もって262万人

BMI<20の高齢者は、630万人になります。

国民健康・栄養調査は測定に協力できた人ですから、

体重も測れない寝たきりの高齢者は含まれていません。

ですから、BMI<20の630万人という数字はかなり控えめな数字といえます。

ここでは、600万人という数字を押さえておいてください。

さて、ここでマネジメントの視点に切り替えてみましょう。

世の中にイノベーションを起こすには、

早い物好きの「イノベーター」や「アーリーアダプター」への浸透が重要といわれています。

その比率は、全体の2.5%と13.5%の 合わせて16%です。

平たく言いますと、

構成員の16%以上に認知されたり、購入されたりすると

一気にブームが訪れるということです。

社会医療人の星

引用:エベレット・M・ロジャース「普及率16%の論理」

先程、65歳以上の高齢者は3500万人といいました。

その16%といいますと、555万人です。

先の630万人とも考え合わせると

どうやら、WAVESの対象者は600万人と捉えて良さそうです。

気が遠くなるような数ですが、

それに対応できるような仕組みは考えてあります。

いつも東口教授の直感力と洞察の深さには敬服しています。

戦略とは「戦いをはぶく」と書きますが、

限られたリソースを有効に使っていくのが真の戦略です。

今後のWAVESのアナウンスにご注目ください。

最後に、今後の4箇所の「元気に食べてますか?」の参加者募集のお知らせです。

直近の5月13日の金沢の申込状況は順調です。

参加を考えている方はお急ぎください。

交通手段と宿の手配も同時にお願いします。

7月15日の沖縄は、翌日の観光も予定されています。

時期的にも最高の沖縄が楽しめることでしょう。

それを言うなら、8月5日の札幌も最高のシーズンですね。

4つ目の出雲はさらに注目です。

9月16日のシルバーウィークに、

何と、出雲大社境内での開催です。

多くの高齢者に呼び掛けできるはずです。

昨今の神社ブームを考えると、メモリアルなイベントになりそうです。

50人分の宿を確保しています。

3月中に格安の飛行機チケットが販売されるようですので

いち早くGETしてください。

元気に食べてますか?2017

参加登録は下記サイトから可能です。

WAVESは真当な社会貢献事業ですが、

上記のようなポップな楽しさも必要だと思います。

楽しみながらの社会貢献を実現させたいものです。