当メルマガではお馴染みの藤田保健正大学医学部教授の東口髙志先生が
少し変わった医療系研究会の会長をされます。
それは「癒しの環境研究会」で、
8/26(土)、27(日)に愛知県豊明市の藤田保健衛生大学で開催されます。
何と、演題登録が7月末に延期されています。
これからでも間に合うと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。
(ちなみに私は、8/26のランチョンセミナー講師と8/27のシンポジウム座長を務めます)
そもそも「癒しの環境研究会」とは何でしょうか?
サイトを訪ねてみますと以下の概要が書かれていました。
このような研究会の存在は、今回はじめて知りました。
この研究会のユニークな取り組みの一つに「笑い療法士」の育成があります。
2005年10月23日に49人の3級を認定して以来、
2015年の11期生までで785名が認定され、全国各地で実践を重ねているそうです。
今年13期生の募集は5月末で締め切られたようですが、
関心のある方は来年、応募されると良いでしょう。
研究会のサイトを眺めていて、「自然(じねん)」という言葉が頭に浮かびました。
少し思うところを書いてみます。
19世紀末に輸入されたNatureは、日本語で「自然(しぜん)」と訳されました。
自然(しぜん)というとき、私にはそれを対象にした自然科学(サイエンス)が強く想起されます。
一方、日本にはもともと「自然(じねん)」という考え方がありました。
「自ずから然(しか)らしむ」というように
人間には自らを癒す力、すなわち自然治癒力が備わっているという概念です。
ある意味、人は勝手に治っていくのです。
医学は自然(じねん)の力を最大限に発揮できるようにしているだけです。
薬や手術が直接的な治癒をもたらすのではありません。
薬や手術技術を用いることで、治癒環境を整えてきたに過ぎません。
日本語の自然から連想される2つの意味、自然科学(サイエンス)と自然(じねん)
癒しの環境を考えるとき、前者よりも後者を強く意識すべきであると思うのです。
さて、第15回研究会に話を戻しましょう。
サービス精神旺盛な東口教授のことですから
たくさんの素晴らしい企画を満載させているはずです。
プログラムをちょっと見ただけでも
その道の達人たちが名を連ねているのに気づかれると思います。
研究会のレベルを遥かに凌駕していますね。
実は私も少しお手伝いさせていただいています。
(内容に関しては、今後のメルマガで詳しく触れたいと思います。)
研究会の存在そのものがユニークですので、
一般の医療系学会では決して触れられない、患者さんや医療人にとって大切な
たくさんの知見が紹介されることになりそうです。
その上、今回は「癒しの国・日本」がメインテーマですから
「会長講演」「会長提言」が、今から楽しみでなりません。
(実は、東口先生の最も造詣の深い分野かもしれません。)
これからの日本社会の有り様を考えていく上で、
たくさんのヒントが掴めると確信しています。
八神純子さんの「癒しのコンサート」も注目です。
8/26(土)16:00~ 開催ですが
学術集会に参加の方は、「癒しのコンサート」にもそのまま参加出来るようです。
さあ、皆さん、演題登録、参加登録をしましょう。
そして、八神純子さんのコンサートにも参加して、
皆で癒やされましょう。
2017年7月5日