21.社会医療人と「元気に食べてますか?」運動

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社会医療人の星

WAVESプロジェクトの存在を知る人はまだ少ないでしょう。

WAVESとは、We Are Very Educators for Society の略で、

日本静脈経腸栄養学会(以下、JSPEN)2014年のオープニングセレモニーにて、

東口髙志 理事長(藤田保健衛生大学医学部教授)より提唱された新しいヴィジョンです。

東口教授は、多くの先進的な病院内で稼働する栄養サポートチームを

日本に普及させた先駆者です。

栄養サポートをチーム医療の形態で普及させることで、

同時に病院改革を進めました。

医療の質が飛躍的に改善していったのです。

栄養学の可能性を知り尽くしている東口教授が次に目指したものは、

超高齢社会そのものの改革でした。

10年来の構想をカタチにしたものが、WAVESなのです。

その東口教授からのご指名で(半分は自薦だったかもしれませんが)、

そのWAVESプロジェクトを手伝わせていただいています。

大変光栄に思っています。

これまで誰も考えたことのない新しい概念によるプロジェクトですので、

正直、苦労もあるのですが、

社会変革への手応えを日々感じさせてもらっています。

そのWAVESの初めの一歩である

高齢者の低栄養問題を社会に問いかける

「元気に食べてますか?」運動を10月9日に岡山市

ももたろう観光センター前広場で開催しました。

全国からボランティアで参集した医療者たちが

街中で高齢者に「元気に食べてますか?」と声をかけ

ご参加いただいた方々に

問診→身体測定(握力、ピンチ力、舌圧測定、指わっかテスト)→景品プレゼント(元気に食べてますか?トートバッグ+資料+栄養剤)という流れで

加齢に伴う筋肉減少(サルコペニア)や低栄養問題を学んでいただきます。

この時、より多くを学ぶのは、医療者たちではないかと感じています。

この「元気に食べてますか?」運動ですが、

今回で3回目となります。

昨年9月のシルバーウイークに東京巣鴨で第1回を開催し、

今年4月には名古屋の大須商店街で第2回を開催しています。

イベントそのものは、毎回、着実に進化を遂げていると感じています。

そして、この場こそ、常々提唱している「社会医療人」養成の場だと感じています。

病院や施設を飛び出して街中で活動することは、実は大変な苦労があります。

今回、参加した医療者たちは、

どなたも最後には充実感を感じたはずと信じますが、

こちらから話しかけても無視されたり、怪しまれたりして

とても苦労をされたと思います。

病院や施設では、患者さんたちはきちんと話を聴いてくれるのに

街中ではそうはいきません。

この体験が、医療者に「社会医療人」への覚醒を促すのです。

逆にこの禊(みそぎ)をきちんと体験しなければ、

「社会医療人」の領域には入って来れないのです。

次回の「元気に食べてますか?」運動:WAVES Cafe Ⅵは、

11/26(土)西東京市 開催です。

社会医療人への近道です。

医療従事者限定ではありますが、

是非ご参加ください。

ついでに、もう一つの社会医療人への近道を紹介しますと、

今度の日曜日、10月16日に開催のMEDプレゼン2016は

医療従事者に限らず、広く市民の方々にご参加いただけるイベントです。

当日参加も、(現状では)OKと思われます。

宜しくお願いします。