89. 映画『ジャコメッティ 最後の肖像 』論考

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
SNSフォローボタン

フォローする

社会医療人の星

映画「ジャコメッティ」を観てきました。

最近は、人物に興味が湧きます。

哲学者サルトルをして、「絶対の探求」と言わしめた彼の作品群。

「見えるものを見えるように描く」というのが彼のテーマだったようで、

そのため、モデルには過酷な要求をしていたようです。

今週は、骨太の芸術家の人生を見てみましょう。

映画はジェイムズ・ロード著『ジャコメッティの肖像』が下地になっているようです。

現在、品切れで、中古品が7,073円もしていました(←私には購入できませんでした)。

ジャコメッティの肖像ジャコメッティの肖像

描き過ぎた。でも、まだ描き足りない

苦悩する芸術家のことばです。

「見えるものを見えるように描く」というのが彼のテーマであったことは先述しました。

そのため、実物のモデルが必要で、

映画のジェイムズ・ロードがそうであったように

モデルにも過酷な共同作業を強いるのでした。

最終的に目の前のモデルとは似ても似つかない独自の彫刻スタイルに行き着くのですから

ある意味、驚きです。

超越しています。

ジャコメッティ

何度も、何度も描き直しをしていく妥協しない姿に

たくさん学ばせていただきました。

自分の作品に対して、完成は無いと言い切り

複数の作品に毎日少しずつ手を入れていくスタイルは、

私も取り入れようと思いました。

確かに、完成は無いのでしょう。

より良きものを求めて、問い続ける姿勢が大切なのだと知りました。

映画に関しては、ややコメディタッチ(エスプリとも違うような…)で表現されていたので、私としては違和感を覚えました。

ただ、この映画を通してジャコメッティの存在を知ることが出来たのは大きな収穫でした。

昨年、ジャコメッティ展が東京・国立新美術館で開催されていたのは知っていたのですが、

行かずじまいでした(何という機会損失か!)。

ジャコメッティ

もっと早くに彼の存在を身近に感じていたらと悔やまれます。

妥協なき探求の姿勢をジャコメッティから学びました。

本物だけが醸し出す、圧倒的な風格を

彼の彫刻に感じます。

やっぱり、人間って、面白い!